北斗 → 木古内へライド。アイアンマンのフィニッシュ地点を目指してシーサイド&登坂コースを楽しもう!

道南を走ろう!

道南地域にはバイクライドに最高なコース、魅力的エリアがたくさんある。
特にこれからの季節は強化トレーニングに集中しつつ、地元の景色を楽しんで走るも良し、途中でグルメを堪能するも良しなど、各々のスタイルで北海道ライドを満喫するのにうってつけ。
休日を活かしたグループでの合宿にもオススメだ。

サイクリストの注目高まる “道南エリア”
そこで、まず紹介したいのが『道南サイクルツーリズム推進協議会』が発信している情報サイト、“ちゃり旅みなみ北海道” で案内されている数々のサイクリングコースだ。ここではみなみ北海道エリアの風光明媚な海岸線沿いや山道、そして緑を満喫することのできる自転車旅をチェックすることができる。
>> ちゃり旅みなみ北海道のHP
(※下はアイアンマンジャパンのフィニッシュエリアとなる木古内町発着のサイクリングルートを紹介)

南北海道の歴史や文化、自然などの魅力をバイクライドを通じで体感できるサイクルツーリングを創出し、サイクリング観光の普及、振興を通じて地域経済の活性化などを目標に事業活動する『道南サイクルツーリズム推進協議会』。
そのホームページでは、約88kmの日帰りツーリングから1泊2日〜2泊3日コース、さらには総距離325kmで3泊4日をかけて奥尻島までを含むバラエティに富んだルートが紹介されている。

参加者にオススメのトライアル・ルート
道南ライド初体験のトライアスリートには、まずはアイアンマンジャパンのバイクスタート地点となる北斗市・上磯から、フィニッシュエリアとなる木古内町へのとっておきルートを紹介したい。

9月の本番レースではバイクをスタートしてから3kmで高規格道路の函館・江差自動車道に入り、往復する区間がメインとなる。(下コースマップ参照)

そこで、ここで案内している練習路は、その自動車道と同じ方向を走る一般道・国道228号線を南下するコースをベースとしている。

ルート後半に位置するサラキ岬。快晴時には息を飲むような眺望を楽しむことができる

途中の迂回路を利用すると、坂の先に静寂で放歌的な雰囲気で観光客に絶大な人気を誇るトラピスト修道院が待ち受ける

コラムの最後には、地元のトライアスリートが利用する、自動車の交通を避けつつトレーニング強度上げるための坂道を含んだ迂回路も紹介。地域の歴史・名所を体感できるスポットをたどる片道約30kmのコースだ。

早速走行コースや道中の観光スポットの動画も交えながら紹介していこう。

<地図をタップすると拡大できます>

【出発地】北斗市上磯漁港

漁港の堤防から見たスイム会場。バックには美しい自然に囲まれ、シーズン中は登山やハイキングにも人気がある駒ヶ岳を望むことができる

大会のスイム会場となる北斗市上磯漁港エリアからバイクスタート。
ちなみにこの上磯漁港へは、宿泊施設が集まる函館駅前から11km、湯の川温泉エリアから14km、そして新函館北斗駅からは13kmの距離に位置する。各々の宿泊地からこの上磯漁港に集合&経由して走り出すのも良いだろう。

【メインルート】国道228号線( ①日本海追分ソーランライン)

基幹コースになる国道228号線は、道南屈指の絶景シーサイドルート『日本海追分ソーランライン』の一部としても親しまれており、津軽湾の眺望を堪能しながら走ることができる。
<↓アイコンをタップしてコース動画をチェック

【休憩スポット】②サラキ岬

津軽海峡を一望できるサラキ岬は木古内町の人気スポットのひとつ。遠くに津軽半島や下北半島、さらには函館山を見渡すことができる。
沖合いには幕末の時代に活躍していた咸臨丸が座礁し、眠っているといわれており、岬の公園にはそのモニュメントが設置。また、海臨丸はオランダで建造されたという縁からチューリップ花壇が整備されていて、毎年5月には サラキ岬チューリップフェア が実施される。鮮やかな品種や色彩に囲まれながら、チューリップ販売やキッチンカー出店を楽しむことができる。

【立ち寄りスポット】③みそぎ浜

国道228号線をひた進み、目的地の木古内の街中に到着する直前に立ち寄りたい観光スポット。
毎年1月に行われる神事、『寒中みそぎ祭り』で、4人の行修者が厳寒の海に飛び込み一年の豊漁・豊作を祈願する「みそぎ」実施の場として知られている。

<②サラキ岬の眺望の動画 / ③みそぎ浜の光景>

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【目的地】道の駅 みそぎの郷 きこない

今回のルートの目的地は 道の駅 みそぎの郷 きこない。北海道新幹線・木古内駅のすぐそばで、フィニッシュ地点の 木古内町 役場からは徒歩で300m、バイクフィニッシュのトランジション(T2)がある「ふるさとの森公園」からは700mの場所に位置する。
この「みそぎの郷 きこない」は旅行雑誌・北海道じゃらんの「道の駅ランキング2022」で総合1位に輝いており、地元の素材を活かした料理が人気のレストランや物産店なども充実。
ご当時グルメを楽しんだあと、レース会場を視察するのもいいだろう。

ここまでの、下記に紹介する迂回路を使用したルートで約30km。往復で60kmトレーニングコースとなる。

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【ライド途中で国道を離れて坂道強化&名所巡りはいかが?】

国道228号線・日本海追分ソーランラインの走行区間はほぼフラットコースで、一部区間では自動車の通行が気になる人もいるかもしれない。
そこで地元のトライアスリートが利用する、ルート途中からのとっておき迂回路を紹介しよう。
<地図をタップすると拡大できます>

全ルートのほぼ中間点にあたる、道南いさりび鉄道 の渡島当別駅を過ぎたあたりから山側の迂回路(紫色の矢印ルート)を利用すると、最大標高差60mのアップダウンコース約10kmを取り入れることができる。

海沿いの交通量を避けつつ、登坂路でトレーニングのメリハリがつけられる一挙両得の知る人ぞ知るローカルルート。
ここで時間に余裕がある人は、国道228号線を逸れてすぐの坂道から正面に見える ④トラピスト修道院 にぜひ立ち寄ってほしい。

正式名称は「厳律シトー会灯台の聖母大修道院」。
明治29年(1896年)、フランスから9人の修道士たちがこの地を訪れ、日本最初のシトー会トラピスト修道院が創設され現在に至っているという。
敷地内工場で作られる酪農製品も有名で、その中のひとつ、トラピストバターを使ったクッキーやソフトクリームは濃厚で人気商品になっている。
石畳風の舗装が施された並木道区間はパンクに注意しながら走りたいが、フランス情緒あふれる視界の中では、欧州5大クラシックロードレースのひとつ、パリ〜ルーベ大会の走行気分も味わえるかも?

後半の下り区間を走る視界の先には再び海岸線を望むことができ、テンションも上がること間違いなしだ。

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