2023年10月14日に女性だけで開催された アイアンマン世界選手権コナ(ハワイ)。2024年はフランス・ニース(9月22日)に場所を移して実施されるわけだが、そのレースへの出場枠の獲得方法が新たに加えられることが主催者から発表されている。(ちなみに今回9月15日に実施される アイアンマンジャパンみなみ北海道 の世界選手権へのスロットは2025年大会が対象となる)
2023年9月10日に初めてフランスで開催されたアイアンマン世界選手権(男子レース)
概要は、これまでと同じく世界で40大会以上開催される各アイアンマンに与えられる年代別などの出場枠(スロット)に加え、“招待枠” として下記3つが新たに2024世界選手権(女子レース)へのスロットとして設定されている。
1)2023年アイアンマン選手権のエイジグループ・トップ10招待枠
今年10月に行われたアイアンマン選手権ハワイの、各エイジグループでトップ10に入った選手に招待枠としてスロットが用意されることとなる。
ただし、ロールダウン制度は適用されない。
10月14日に実施された世界選手権ハワイ。来年、女性アスリートの舞台はフランス・ニースへと移る
2)アイアンマン70.3招待枠
今回、主催者が指定したアイアンマン70.3(内訳は こちら を参照)にて、各年代別の上位5人にスロットが用意されることとなった。こちらもロールダウン制度は適用されない。
3)2023年エイジグループ・ランキング1位の招待枠
各国で行われるアイアンマン、またはアイアンマン70.3のレース結果によって算出されるエイジグループ・ランキングポイントの、(各人がマークした)上位3大会のポイント合計により順位化されているエイジ・グループランキング。
2023年のランキングは、すでに発表されているのだが、その各年代別1位に招待枠が用意される。
以上が新たに設定された世界選手権出場スロットだ。繰り返しになるがこのシステムが適用されるのは女性アスリートとなる。
ところで、今回の発表を見て注目したいのが(2)の『アイアンマン70.3招待枠』だ。
これを額面どおりに受け取ると、アイアンマン70.3のエイジ区分もフルディスタンスと同じく5歳刻みであることから、指定された1大会で50ほどのスロットが用意される計算となる。
これは配分方法は違うものの、2024年フルディスタンスのアイアンマン1大会に充てがわれるスロットとほぼ同数、そして大会によっては上回る数となる。例を挙げると2024年4月21日に開催されるアイアンマン・南アフリカのスロットは女子25枠だ。
また、今回指定されている70.3大会にはアイアンマンと同日に実施されるフルディスタンス・イベントもある。
たとえば2023年12月3日に開催されたアイアンマン・西オーストラリアと70.3西オーストラリア。フルディスタンス50(確定)に対し、70.3大会に50前後の枠が新たに設けられることになり、過去に例のないスロット・バランスでのレース開催になっている。
現状、アイアンマン世界選手権ニースへの招待枠設置レースに指定されている70.3大会は20あるので、(2)の出場枠は約1,000人分の計算となる。
来年9月22日に女性だけで開催されるニースの舞台にはどのような光景が待っているのだろうか
あわせて、これまで2023年終了分まで公表されていた各シリーズ大会の男女スロット内訳が、2024年シーズンの対象レースまで発表。下記にて確認できる。
ちなみに2024年のアイアンマン世界選手権・男子レース(ハワイ)は10月26日に行われる。
>> 2024年アイアンマン世界選手権のシリーズ戦出場枠